チャイルドシートの重要性/正しい使い方

チャイルドシートの選び方

初めて赤ちゃんを迎えるファミリーの必需品といえるのがチャイルドシート。
子供の安全を守るために、必ず使用すべき安全装備だ。

必ず使用すべき、というのは、法律で定められているから。道路交通法第71条の3第3項に
『自動車の運転者は、チャイルドシートを使用しない6歳未満の幼児を乗せて、 運転してはならない』と記載されています。6歳までの子供に対してはチャイルドシート装着が義務付けられているのです。

ところが、2018年に警察庁とJAFが実施したアンケート調査によると、全国平均のチャイルドシートの使用率は66.2%であることが判明しています。1/3ものドライバーが道交法違反を犯しているのが現状なのである。

そもそも、なぜ法律でチャイルドシートの使用が義務付けられたのかと言えば、大切な子供の命を守るため。6歳未満幼児の自動車同乗中の致死率は、チャイルドシート使用者が0.04%であるのに対して、不使用者は約11倍の0.42%にもなります。

事故時の衝撃は凄まじいものです。チャイルドシートをしていないと、座席やドアなどに叩きつけられてしまいます。時速60kmで走る車が壁などに激突した場合、高さ14mのビルから落ちた場合と同程度の衝撃を受けると言われています。車外に放り出されたり、前の座席の同乗者を死傷させる危険もあります。

チャイルドシートを使用することで、こうした大惨事を防いだり、被害を軽減できることが分かっているのですから、子供の安全を確保するため、チャイルドシートは必ず使用すべきです。

チャイルドシートを選ぶとなった際、あまりの種類の多さに戸惑うファミリーが少なくないことでしょう。どのようなチャイルドシートを選べばよいのでしょうか?

簡単なのは「Eマーク」が貼付されている商品を選ぶこと。欧州メーカー製品に適用される基準ECEをクリアした証です。そのなかでも、ヨーロッパの最新安全基準をクリアした商品が、一部日本市場でも販売されています。そのヨーロッパの最新安全基準というのが『R129(i-SIZEアイサイズ)』。

旧基準R44/04から何が変わったかと言うと、

①生後15ヶ月までの後ろ向き使用の義務化

② 側面衝突の耐久性

③ 身長による明確な乗り換え時期の明示

という3点です。

マキシコシは「2way Family シリーズ」・「Axiss Fix」というi-SIZE対応製品を世界に先駆けてリリースしています。こうしたヨーロッパ最新安全基準をクリアした製品を選んでおけば、間違いないと言ってよいでしょう。

また注意して頂きたいのは、過去の使用履歴が不明な中古チャイルドシートの使用は控えるべき、ということ。

たとえ見た目がキレイであっても、事故履歴があるチャイルドシートだったら……。再度大きな衝撃が加わった際に赤ちゃんを守るための機能を発揮できないどころか、最悪の場合は破損する恐れがあります。リスクを知ったうえでよく確認して購入しましょう。

成長に応じた買い替えを

チャイルドシートは、一つ買えばずっと使える物ではありません。赤ちゃんの成長に応じて、最低一度、普通は二度、買い替える必要があるのです。それがチャイルドシートからジュニアシートへの移行です。買い替えを見据えた選び方については過去にご紹介したので、そちらをご参照ください。

ブログ「成長・買い替えを見越した THE BEST FIT チャイルドシートチャート」



チャイルドシートは赤ちゃんを守るために効果的。でも、その性能は、正しく装着して初めて発揮されるものです。上掲の警察庁によるアンケート結果は衝撃的。

【取付け及び着座状況については、適切な取付けができていた割合は38.4%、幼児を適切に着座させることができていない割合は46.2%でした】

とあります。これでは、せっかくチャイルドシートを使用していても、万一の事故時に赤ちゃんを守ることができません。

警察庁によると、チャイルドシート不使用者の致死率は適正使用者の約16倍であるといいます。せっかく使用するならば、チャイルドシートは安全装置であると認識して、正しく装着して欲しいのです。

 チャイルドシートの装着ミスや誤使用を減らす目的で現在主流になった固定方式がISOFIX(アイソフィックス)。シートベルトを利用する既存の固定方法と比べて、遥かに簡単、そして確実にチャイルドシートを固定できます。
チャイルドシートのコネクターとクルマのシートに装備されているISOFIXアンカーとを直接ドッキングして固定するため装着ミスが劇的に減り、誰でも簡単、そして確実に装着できる、新しい仕組みです。

チャイルドシートとクルマのシートとをガッチリと固定したら、あとは赤ちゃんをしっかりと座らせて、ハーネスで固定すればできあがりです。

日本では半数以上が正しくチャイルドシートを使用できていない現実があるが、海外では、チャイルドシートはどのように扱われているのでしょうか?

国際自動車連盟が世界約100カ国を調査した結果を公表しています。それによると、

少なくない国で、10歳未満の子どもを前部座席に乗せてはならない、などの日本より厳しい規制が見られます。また、年齢や体格の制限は様々ですが、何らかの子ども専用拘束(保護)装置の使用が義務付けられています。高速道路網が発達したヨーロッパのなかから、ドイツを見てみると、



12歳未満で身長150センチ以下の子どもを乗せて運転するときはチャイルドシートまたは拘束(保護)装置に着座させなければならない。

とあります。フランスは10歳まで装着義務があります。オーストリアは14歳未満または身長150センチ未満と、厳しい。イタリアでは体格で規定しており、体重36kg以下、身長150cm以下の子ども、とされています。

日本のジュニアシート使用に関する法律は、世界的な見地から言うと、大きく遅れをとっているようです。こうして世界のチャイルドシート事情を見て行くと、あらためてヨーロッパが自動車先進地域であり、なかでも最先端を行くのがドイツであることに気付かされます。

本記事でご紹介したヨーロッパ最新安全基準R129(i-SIZE)の策定には、自動車メーカーと並んで、マキシコシやブリタックス・レーマーといった、欧州のチャイルドシートメーカーが参画していました。

子供の安全を確保するために何が必要なのか?
それをより深く熟知し製品に反映させているのが、マキシコシをはじめとしたヨーロッパブランドなのではないでしょうか?

このブログを書いた人

出版社勤務を経て独立。育児雑誌、自動車雑誌に奇稿しているフリーライター。テクノロジーに明るく、チャイルドシートやベビーカーを独自の視点で解説する。二児の父。

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