ブログ反響にお応えして第2弾「2019年度チャイルドシート使用状況調査」から見えてくること【パート2】

お子様の体格に合わせた適切な製品を正しく使用する事が大切

前回のブログではチャイルドシートの「使用率」と「取付状況の向上」について書きましたが、
今回は使用状況調査のもう一つの『着座状況調査』について触れたいと思います。

着座状況調査は
自動車内でチャイルドシートを使用している”6歳未満”の子どもを対象に、正しく座らせているか
を調べているのですが、その結果はというと

正しく座らせられているのはわずか42.2%。

半数以上の方が正しく座らせられていないという結果です。

しっかりと車に取付できたからといって、正しく座らせられていないようでは、チャイルドシートの安全性は100%発揮されません。

年齢別でそれぞれのミスユースの理由を見てみると

1歳未満の乳児、1歳~4歳までの幼児で、ハーネスの締め付け不足が大半を占めています。

ハーネスとはお子様の身体を拘束する5点式のベルトの事です。

そのハーネスの締め付け具合はどの位が適切なのか、分かり難いところもありますが、
目安はお子様の鎖骨とハーネスの間に大人の指一本くらいの隙間になるまで締めます。

ベルトがきついと嫌がりそう、ちょっと苦しくなっちゃうんじゃないか?等で緩めにしてしまう親心も出てしまうかもしれません。

ただ、極端なたとえですが、遊園地などのジェットコースターでベルトや拘束バーが緩い事を想像してみてください。
怖くないですか?

チャイルドシートでハーネスが緩い状態で事故に遭うと、前席への衝突等のリスクの増加にもつながり、
最悪シートから放出されてしまう可能性もあるんです。

チャイルドシートは、万一事故に遭った時に守る為の拘束装置です。
万一の時に備えて、適切にハーネスを締めてあげてくださいね。


次に学童用と言われるジュニアシート(自動車の3点式シートベルトで直接子供を拘束するタイプ)のミスユースの内容ですが、

体格不適合がトップで40%弱を占めています。

体格不適合というのは、
「チャイルドシートに対する使用時期があっていない」事を指します。

要は、早すぎる乗り替えが多いという結果を示しているんです。

ジュニアシートに乗せられる体格じゃないのに使ってしまっているこれは事故に遭った際、非常に危険なんです。

6歳になったからといって、シートベルトが正しい位置に掛けられない子供をジュニアシート無しで使う事も同様です。

この危険性が伝わる動画をご紹介します。
https://youtu.be/eINHnuysp08


怖くないですか?
ダミーの首とお腹にベルトが食い込んでいます。

シートベルトが子供の首に掛かったり、腹部へ食い込んでしまうことにより、頸動脈や内臓にダメージが及ぶ事があるんです。
車のシートにしっかりと固定する事だけではなく、子供の体格に適切なシートを正しく使用する事が重要なんです。

体格不適合が多い要因として、年齢で乗りかえ時期を決めてしまっている事が考えられます。

各チャイルドシートには、そのメーカーが目安となる対象年齢を記載しています。
一般的には3歳頃と書かれている事が多いです。(ちなみにマキシコシでは4歳頃と記載しています)

目安はあくまでも目安。正式な判断基準は体重と身長です。
一般的には3歳頃と書かれていますが、

体重15㎏・身長100㎝が絶対に必要です。

3歳(満36か月)で上記の体重・身長をクリアーしている子供の方が少ないのが実状なので、
年齢の目安で選んでしまうと、どうしても体格不適合になってしまうケースが多くなってしまいます。

チャイルドシートをしっかり取付けする事はもちろんですが、その子供の体格に合わせた適切な製品を選ぶことも、
安全性を確保する上では絶対に欠かせません。

買い替え・乗り替えを検討されている方は、ぜひお子様の体格(体重・身長)に合った製品を選んであげてくださいね。

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