『子どもを早く前向きのチャイルドシートに座らせてあげたい』・・・実はそれ、危険なんです!

走行中、後ろ向きに乗せていると子どもの様子が見えない、ぐずって泣いてしまう、子どもが嫌がるなどで、早く前向きにしてあげたい親御様も多いと思います。
しかし、できるだけ長く後ろ向きのチャイルドシートに座らせてあげるほうが、より安全性が高いことをご存知ですか?

事故による子どもの外傷(ケガ)で多いのは、首の頸椎損傷と言われています。



とくに、子どもは大人に比べて、頭が大きく、その重さは体重の30%を占める割合と言われており、年齢が小さいほど身長に対する頭の比率も大きいと言われています。(大人の頭の重さは、体重の10%を占める)
また、首の筋肉や骨もまだまだ十分に発達していません。



成長段階の子どもが、大人と同じ前向きの態勢で事故にあった場合、頭が振られてしまい、首に負荷が集中するため、子どもの首や筋肉では、強い衝撃を受け止めることができません。
そのため、正面衝突の事故の衝撃から最大限子どもを守るためにも、頭や背中をしっかりと支え、首の動きを最小限に抑えることが大切です。
        


後ろ向きのチャイルドシートは、衝撃を背中と頭全体に分散することができるのでより長く使用していただくことをおすすめします。



スウェーデンの自動車メーカーボルボの子どものダミー人形を使った正面衝突時の実験結果では、前向きのチャイルドシートを使用した時は、後ろ向きのチャイルドシートにくらべ、子どもの首にかかる力は、約7倍の差が生じるデータ結果がでています。


日本では、子どもを1歳頃まで後ろ向きのチャイルドシートに座らせ、その後前向きのチャイルドシートへ座らせる傾向が一般的です。
しかし、万が一事故に遭遇した時、大人はシートベルトで拘束され、エアバックも正しい位置で受け止めることができるため、衝撃にも耐えることができますが、まだまだ未発達な子どもの身体は、その衝撃に耐えることができません。
そのため、後ろ向きのチャイルドシートを長く使用し、正しく使用していただくことで、
お子さまの命を守り、より安全性を高めることができ、リスクも低減させてくれます。
     
 

日本のチャイルドシートの安全基準は、ヨーロッパのチャイルドシートの安全基準を採用しています。
チャイルドシート先進国であるヨーロッパでは、衝突安全性能が高まるため、できるだけ長く後ろ向きのチャイルドシートを使用することが、より安全であると認知され、推奨されています。
       


大人が正しい知識を持ち、子どもの体重や身長など体格に合ったチャイルドシートを選び、正しい方法で使用することが、大切なわが子を守る上でもっとも大切なことなのです。

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